13
Aug


よしもとばななさんの「ある居酒屋での不快なできごと」 - 活字中毒R。


このエントリを読んで思い出したエピソードがあります。

いつだったか、とあるレストランに行ったときのこと。
ゆったりスペースのとられたテーブルには真っ白なクロス。壁際のウェイターはじっとこちらを見るわけでなくとも、水を飲みほすとすぐに気づいてくれるような、ここちよい距離感のいわゆるレストランでした。

初めての店だったことと、その静けさに、はじめは少しよそいきなムードでした。
しかし食事中の会話もだんだんと弾むと面白いアイデアが浮かび、紙とペンを取り出してメモしはじめたときのことでした。


ちょうど40才くらいでしょうか、オールバックをピシっときめたウェイターの1人が神妙な顔でこちらのテーブルに近づいてきて、

「お客さま、お持ち込みはご遠慮いただいております」と。


あっけにとられました。
とっさに「あ、すみません!」と出したものをしまおうとしましたが、よく考えると何がいけないのかわからない。

一緒に食事していた方もキョトンとしていましたが、その時に私の目に入ってきたのは、自分の出したペンケース。たしかSTUDY ROOMで買ったもので、魚の形をしてました。

↓これ。



その意味がわかり思わずふきだすと、ウェイターもにっこり。
思いがけないタイミングで、その演出。「ウィットってこういうことか!」と爽快な気分になり、その後の食事も楽しかったです。


しかし惜しむらくは、それがどこの店だったの思い出せないこと。
それどころか、いつ誰と行ったのかすらパーペキに忘れた。これも私がニワトリに育てられたからに違いありません。